サイトアイコン skitop.jp

ふと思ったこと、見せる滑りと正しい滑りって違うの?

主に基礎スキーの話です。

基礎スキーは機械で採点できない種目ですよね。
技術選は人間が採点します。
検定も人間が採点します。

この採点種目というのは、基礎スキーに限らず採点方法についてしばし問題が発生します。

なんで問題が発生するの?
っという話は置いといて、、、、

見せる滑りと正しい滑りは違うの?

採点してもらう側は、自分の滑りの演技を見てくださいという意識が必要なのですよ。

何でかって?
それはもちろん、採点者が人間だからです。

基礎スキーはスポーツであり、芸術なのです。
スキーヤーであり、芸術家なのです。

これを理解しておいた方がいいです。
スキーヤーだけでなく、芸術家です。

 

タイムを競う競技スキーの場合は、純粋なスキーヤーです。

(基礎がよい、競技がよいとかいう話では全くありません。)

 

採点してもらうってことは、演技するってことなのです。

だから「見せる滑り」が重要になってきます。

 

検定でいうと、検定員が見ているポイントをしっかりと見せつければ、良い点数が出ます。

またわたしのようにインストラクターとしてお客さんに見本を見せるときも、
見せる滑りが大事なのです。

「ここを見てほしいから、他の部分はちょっと変ですよ。」ってときも当然あります。

見せたいポイントだけを強調して見せるなんてことは、日常のことです。

 

 

で、、、見せる滑りと本来の正しい運動の滑りというのは違うんですよ。

(正しい滑りって何よ?って突っ込みはしないでください。アバウトに考えてください。)

 

 

一つ例を出します

検定受験ではなく、スキー教師がお客さんに見せる場面だと思ってください。

例)プルークボーゲン

○見せる滑り

谷回り部分で膝が伸びているのが重要ポイントだったとすると(仮定です)、
前のターンが終わったら、めちゃくちゃ膝を伸ばす。
限界まで伸ばすのです。
これが大事。

これが正しい見本です。

でも、でも、でも
この滑りって本当に正しいのかっていうと??
⇒NG

だって伸ばし過ぎて滑りにくいですもん。

正直、滑りにくい=正しくない滑り
なんですけど、見せたいポイントを見せるために、大げさに膝を伸ばすんです。

これが見せる滑りです。

 

○正しい滑り

伸ばし過ぎない(文章だけで説明するのは難しいなぁ)
かかとが浮くような滑りは膝を伸ばしすぎですので、ダメです。
足首も上手く使えていないです。

あくまでも自分の中で自然な動きで力まないこと。

まとめ

見せる滑りというのは、ここを見せたいから見てと相手に演技するということ

演技ということを忘れないようにしてください。

正しい滑りとは違います。

正しい滑りは自然で楽な滑りです。
(ってこう書くと悪評時代のS○Jになってしまいますが)
同じ斜面を同じスピードで滑るなら無駄な力を使ってない方が正しいです。

 

で、、
見せるための練習をし過ぎないことが大事です。

↑これ超重要↑

こればっかりやってると上達が遅れる危険性が高いです。

 

この危険に巻き込まれなためには、たまにポールに入ると良いです。
規制された中を速く滑ることって練習になりますからね。

見せる滑りじゃないので、根本的に上手くなれる可能性があります。
ずーっとポールもだめですけど。

 

とにかく検定をはじめとする見せる滑りにとらわれないで、
いろんなスキーを楽しむことがスキー上達の鍵です。