前回の記事はこちらです。
前回は、スキーのフレックス(たわみに対する強さ)とトーション(ねじれに対する強さ)について書きました。
これね⇒スキー板のフレックスとトーション No.1バランスが大事
第2回目の今回は、GSとSLのスキーの違いについてざっと書いてみます!!
GSとSLの違いですけど、それ以外のスキーの選び方の参考にもなりますので、最後まで読んでみて下さい!
GSとSLの特長
まずスキーの特長から。。。ざっくり書きますよ。
長さ | 幅 | |
GS | 長い | 狭い |
SL | 短い | 広い |
GSとSLではこんな違いがあります。
長くて狭いGSと短くて広いSL
まずはフレックスついて
どっちが柔らかいスキーかと言うと、GSです。
スピード域が高いですが、GSの方が柔らかいんですよ。
これは触ってみればわかります。全然違いますよ。
長いからっていうのもありますが、GSは触ると簡単にスキーがたわみます。
でもSLのスキーは結構力入れないとたわまないんですよ。
つまり、、、
GS⇒フレックス柔らかめ
SL⇒フレックス固め
になります。
GSは長くて、フレックスが硬すぎないので、たわみを引き出しやすいのです。
たわみを引き出せるとどうなるかと言うと、ターン弧を小さくできるってことなんです。
詳しくはこの記事をご覧ください。
次にトーションついて
これは触ってもわかりにくいです。わからないです。
でも幅が広いとスキーってねじれやすくなるじゃないですか。
第1回の記事でも書きましたが、ファットスキーで整地滑るとわかりやすいです。
スキーがねじれてしまうんです。
ねじれると、スキーのトップ部分の傾きの角度とテールの部分の角度が異なるのです。
こうなると力が逃げてずれやすくなります。
レーシングのスキーであれば当然ずれにくい方がいいですよね。
だからトーションは強くする必要があります。
GSもSLも両方ともトーションは強いですが幅の広いSLのスキーの方が、トーションは強めに作ってあると思います。
ここからも大事。
それから、この二つのスキー(GSとSL)の違いとして、反応(レスポンス)の速さがあります。
反応と書くとちょっとイメージしにくいかもしれないので、ちょっと説明の仕方を変えてみますね。
「スキーのたわみを戻すスピード」。。。これも反応の速さとほとんど同じ意味です。
これもスキーを手でたわませてみればわかります。
スキーを床につけてトップを手で持ち、もう片方の手でセンター付近を押します。10センチぐらいたわませてみて下さい。
そこから一気に手の力を抜いてみるのです。
そうすると、スキーはたわみを戻そうとしますよね。
この戻りのスピードです。
このスピードがGSとSLのスキーでは結構違うんです。
たわみを戻すスピード
GS⇒ゆっくり
SL⇒速い
SLの方が弧が小さく、すぐに次のターンに入らなければいけないので、反応は早いです。つまりたわみの戻るスピードが速いんです。
このスピードが速いと処理するのが難しいんですよ。
これに失敗すると、「反発を食らう」って言ったりします。
競技用のスキーじゃなくてもそうです。
手で触ってみれば、反発を食らいやすいスキーなのか、食らいにくいスキーなのかがだいたいわかるんです。
スキーを選ぶとき、スキーをたわませてみれば反発の強さがわかります。反発が強いのが良い、弱いのが良いって希望があれば触ってみてスキーを選んでみて下さいね!
以上で終わりにします。
スキー選びの参考にしてみて下さい。