スキー板の話です。
以外とスキー板に関しての記事がほとんどないので、たまにはスキー板の説明でもします。
スキーを選ぶときに出てくるであろう言葉は、、、
「フレックス」と「トーション」です。
この言葉の意味わかりますか?
1.フレックス、トーションとは?
フレックス:たわみに対する強さ
トーション:ねじれに対する強さ
です。
2.フレックス
フレックスはたわみに対する強さのことです。
「たわみ」っていうのは、力がかかったときにスキーが曲がるってことです。
スキーってもちろん硬いものですが、
滑走中に実はたわんでいます。変形しているのです。
上手いスキーヤーほどたわませる技術が高いのです。
スキーってたわんだ方が曲がりやすいのです。
たわめば曲がります。
スキーが思ったように曲がってくれない人は、上手く乗れていなくてその結果スキーがたわまないのです。だから曲がらない。
なので、、
初級者用のスキーはフレックスが弱い(=柔らかい)
上級者用のスキーはフレックスが強い(=硬い)
となっています。
スキーブーツにも「フレックス」という言葉は出てきます。
スキーと同じように硬さと思っていて間違いないです。
ブーツの場合は100とか130といった数値で表されていますよね!
関連記事:自分にあったスキーブーツの選び方を公開No.2(フレックス編)
スキーの場合は数値はありません。
長さによって変わってきますし、次に説明するトーションとのバランスが大事なので、
スキーのフレックスを数値で示す必要はないのです。
3.トーション
トーションとはねじれに対する強さのことです。
これはフレックスよりもわかりづらいと思います。
フレックスよりもイメージしにくいですが、滑走中スキーはねじれているのです。
なかなか実感するのは難しいと思います。
当然ハイスピードで滑っているときは、ねじれやすいです。
トーションが弱い(=ねじれやすい)スキーだとスピードを出して滑っていると、
自分が思ったよりもスキーがずれて逃げやすいです。
ファットスキー履くとわかりやすいです。
広いスキーはねじれやすいです。
逆に幅の狭いスキーはねじれにくいです。
4.フレックスとトーションのバランス
このバランスが大事ですね!!!
フレックス・トーション両方ともガッチガチに硬いともうすべれません。
曲がりません。
でもスピード出やすいです。
だから扱いにくいスキーになってしまいます。
コントロール不能になってしまいます!
両方とも弱いと、怖くて滑れません。
高速での安定感に欠け過ぎてしまいます。
怖いスキーになってしまいます。
では(上級者にとって)良いスキーとは、なんなのでしょうか?
それは、、、適度なフレックスと堅いトーションのスキーです。
たわみやすいけど、ねじれにくいスキーってことです。
スキーっていうのは、この二つのバランスが大事なのです。
でもこのフレックスは強くなく、トーションは強いって難しくないですか?
だって相反するものを求めているわけですから。
メーカーはこの相反する機能を求めて日々研究しているのだと思います。
2016年現在、GS(大回転)のスキーは男子はR35mが公式大会では規定されています。
35mってすごくまっすぐなスキーなんです。昔のスキーかよって感じです。
このスキーだとかなり大きくたわませないとポールの中を速く滑ることはできないのです。
ってことは、メーカーはフレックスが強すぎないスキーを作らないといけません。
でもトーションは強くないといけないのです。
トーションが弱いと、力が逃げてしまいますから。
ずれやすくなってしまいます。
でもスキーは年々良いもの、扱いやすいものに変わってきています。
同じR35mでも年滑りやすくなってきています。
メーカーが上手くスキーを作りすぎて、R35mでも選手がカービングで滑ってくるから
2018年からレギュレーションが変更になるという話も聞いたことがあります。
(関連記事:GS(ジャイアントスラローム)レギュレーション変更!?)
GSのスキーってこのトーションとフレックスのバランスを取るのが難しいと思うんですよ!
だから開発には苦労していると思います。
もう少し書きたいことはありますが、長くなってしまうので、近いうちに更新します。
それでは、、、また!
関連記事:フレックスとトーションのバランスの良いスキーはこちらから!
続きはこちら⇒スキー板のフレックスとトーション No.2GSとSLの違いからスキーの選び方を考える