2018-2019モデルの各メーカーのニュースキーを試乗レポート

はじめまして、こんにちは、スキー教師のスノダノブユキです。

2018-2019モデルのスキーをご紹介します。

私が試乗して感じたことを書いてみますので、スキー選びの参考にしてください。メーカーの意図とは別のことが書いてあるかもしれません。

2017-2018モデルはこちらです↓
2017-2018年モデル、試乗スキーのレポート

○HEAD(ヘッド)

今季は新しくV-SHAPEというモデルが出ました。中級モデルです。
これは昨年まであったINSTINCT(インスティンクト)の後継機になります。

軽くて扱いやすいモデルになります。

数値が大きい方が上位機種です。
上位機種の方が良い素材を使っているので、硬く張りがあるけど軽くなっています。

上級モデルの大人気のスーパーシェイプシリーズは継続です。
ビンディングが変わりました。ブーツの新しい規格(グリップウッーク)が出るので、その新しい規格にも対応できるようなビンディングになったそうです。

V-SHAPE V11(170cm)

V-SHAPE V11
(↑TAKANO氏提供)

去年のスーパーライトインスティンクトと同じモデルのようです。
軽くて扱いやすいです。

テールの踏ん張りがそこそこあります。硬いバーンでなければスピードにも強いです。V8・V6と比べて細いのでスキーのねじれも少ないです。
なので、すこし難しく感じるかもしれません。

軽さの割にターン前半から後半まで張り付いてくれるます。多少はスピード出しても行けます。春のザクザクの雪とか、真冬で柔らかい雪の時なんかはかなり使えると思います。

個人的にはかなり気に入りました。お勧めのスキーです。

2級~1級~、シルバー程度の人には最適なスキーです。テク・クラの人もゆっくり滑りたいとかコブ滑りたいって思ったらこのスキーがお勧めです。

 

V-SHAPE V8(163cm)

こちらも軽くて扱いやすいです。(V11より重い)
V11とV8の中間といった感じです。V11に比べるとだいぶテールの張りは弱いです。

一番素直な乗り味です。回し込みやすいですし女性におすすめのスキーです。

 

V-SHAPE V6(156cn)

意外と良かったです。自分の力でしっかり操作したい中級者には良いでしょう。

V11・V8に比べると重いです。それが安定感につながったのかもしれません。捉えも良く使いやすいスキーです。

小回りも大回りも行けます。

V8よりも反発が強い感じでした。脚力が少し必要かなと思います。
V6は男性用、V8女性用といったように感じました。

 

V-SHAPEシリーズまとめ

V11はスピードに強く、上級を目指す中級者には最適なスキーです。

V8とV6は同じレベルに感じました。V8が女性用、V6男性用と言った感じです。
脚力によって使い分けると良いでしょう!

V11は良い素材を使っているので軽く値段も高くなります。
V6が重く、値段も安めになります。

普通の脚力があって重さが気にならないのであれば、V6かV11のどっちかかなと思います。

 

SUPERSHAPE i.SPEED(170cm)

ス^パーシェイプスピード

(↑TAKANO氏提供)

去年(2016-2017)より硬くなっている印象です。私の感覚なんですが、2年連続で硬くなっています。

扱いにくくなっていると言ってもいいかも。思ったよりトップが使いにくかったです。

買うなら一昨年の方が良いように感じました。

定番モデルらしく、くせがなく乗りやすいスキーではあります。上級者は必ず選択肢の一つになるスキーです。

 

SUPERSHAPE i.MAGNUM(170cm)

マグナム

(↑TAKANO氏提供)

SPEEDよりも幅広のスキーです。トップが広い分ターンの入りはスムーズです。

しかしターン後半のスキーのねじれを感じてしまいます。回し込みやすいですが、スピードには少し弱くなります。回しやすさ・ルーズさを求めるならばマグナムです。

 

WORLDCUP REBELS i.RACE PRO(165cm)

 

ヘッドらしい、張り付き感が最高です。

WORDCUPのSLとSPEEDの中間のスキーです。

1台でなんでもこなすスキーでキレ・走りともに抜群です。レベル・脚力がないと履きこなせません。

素直な乗り味で、テクニカル・クラウンレベルの人には良いスキーとなるでしょう!

 

WORLDCUP REBELS i.GS RD(183cm R30)

ヘッドらしい素直で安定感があり、扱いやすいスキーです。

どっしりとした安定感は相変わらず、他のスキーと比べるとずらしやすいのが特徴かな。だから谷回りで振りやすい。
そして、落とされても弧を調整しやすいと感じました。

ズレとキレを使い分けやすいと思います。

攻めると速いけど、無難に行くとタイム出なさそうです。

ヘッドのGSは定評があって確かに良いと思います。しかしこのところ他メーカーのスキーが良くなったためか、ヘッドの良さがわからなくなってしまいました。もう一歩プラスポイントがあればなぁって思いました。

 

○OGASAKA(オガサカ)

KS-RT + FM600(170cm)

170cm R=16mです。

基礎オールラウンドモデルの定番です。本当にオールラウンドに使えるスキーです。

オガサカらしい乗りやすいスキーで、お勧めです。でも普通です。

R16と言っても、クルクル回ります小回りも当然できます。オールラウンドに使えます。

たわみを感じやすくスキーの反応がわかりやすいでしょう。

トップの食いつきが良いとは言えないのですが、エッジの切り替えが容易に感じたので、谷回りは作りやすいと思います。

 

意外と粘りがあるので、弱弱しい感じはなかったです。硬い雪を滑ることが多ければもう一つ硬いプレートがあるのでそっちにした方が良いかもです。

 

TC-SA + FL585(165cm)

小回り用の定番スキーです。

165cm R=12.9m

基礎小回り用のスキーです。普通です。特別良いとは思わないスキーです。もちろんダメとも思わないスキーです。

張りはあるので、スピード出しても問題ないと思われます。

テールが強すぎるということも感じず、使いやすいスキーでした。

 

ただし、切りかえがスムーズにいかず、上に抜重しないと次のターンに入りにくかったです。そこが気になりました。

 

○FISCHER(フィッシャー)

PROGRESSOR F19 Ti(170cm)

フィッシャーの基礎用スキーです。

170㎝でR=16mとオールラウンド用のスキーです。軽くないです。

使いにくさはないですが、オールラウンドとは言い難いように感じました。
むしろ対応幅の狭いスキーかなと思いました。中速・中回りがベストなスキーです。

ずらして滑る分には操作しやすいので良いですが、カービングでスピード出すと流れてしまいます。
トーションが弱いのでしょうか?フレックスとトーションのバランスがいまいちな気がします。

1級ぐらいの人にはちょうどいいと思いますが、2級には難しくテクには物足りないスキーでしょう。

 

このプログレッサーは一般基礎レベルには最適です。

もうワンランク上にはTHE CURVがあります。こっちは硬いので難しいスキーとなっています。1級以上が対象です。

 

RC4 W.C. GS(189cm R27)

GS競技用マスターズモデルです。

トップはいまいちかなって思いますが、テールの張りが強くよく粘ってくれます。

上手く使えると、すごく走るので良いですよ。上手く滑れればタイムが出そうです。

 

硬いので27ですが感覚としては30に近いような感じでした。

 

RC4 W.C. GS(183cm R23)

上のモデルを少し使いやすくした感じです。

テールが強いスキーですね。

 

○ROSSIGNOL(ロシニョール)

DEMO ALPHA Ti (166cm)

ロシニョールの基礎シリーズのアルファです。

R13なのでよく曲がります。クルクル回ります。軽く扱いやすいスキーでした。癖のあるスキーではないので、運動した分ちゃんと反応してくれる感じです。

でも硬いバーンでスピードを出すとどうなのかちょっと心配です。

扱いやすさよし、回しやすさよし、かなりお勧めのスキーです。

 

DEMO ALPHA Ti Ltd R22(166cm)

上のスキーより硬いプレートが入ったスキーです。

反発が強めなのでそれの処理が少し難しそうです。テク・クラレベルの人にはもってこいのスキーでしょう。

抜けがよく走るので、面白いスキーです。切りかえがスムーズで楽に次のターンに入って行けるような感覚でした。

1級ぐらいまでだと、アルファTiの方がいいと思います。

 

と言っても、ザクザクの雪ではたいして違いはないです。

こちらもお勧めスキーです。

 

○ATOMIC(アトミック)

REDSTER G9 FIS(180cm R24)

ポールの中では、ターン中盤・後半のエッジの食いつきがすごいです。ちゃんと食いついてくれて思った通りのラインに導いてくれるような感覚があります。棒の効果なのか反発が柔らかいというか優しいというか、良かった気がします。

ワールドカップで結果の出ているスキーというのに納得しました。

速いスキーです。

 

でも整地を滑ると軽くて、思ったよりグリップしないと感じてしまいました。

感覚は良くないけど、タイムは出そうなスキーです。

 

REDSTER G9i(171cm)

基礎オールラウンド用のスキーです。大回り用というよりは、オールラウンドだと私は思います。

谷回りを作りやすいスキーだなと感じました。

そのため検定で見せるための滑りには良いと思います。テク・クラの検定にはいいと思います。

2018年モデルから軽くなったこのスキーですが、軽さの割にはどっしりとした乗り味です。

R17ぐらいですが、小回りも問題なくできます。横のスペースを取った小回りもしやすくこれにはビックリしました。

 

去年から癖のなくなったアトミック、特にこの人気モデルG9iはオススメ出来ます。

個人的には、なぜかアトミック履くとは突然こけるので、いまいちです。合わない人は合わないと思いますが、良いスキーだと思われます。

 

○SALOMON(サロモン)

RACE GS FIS(180cm R24)

好きではないメーカーなので今まであまり乗ってこなかったサロモン。

GSを履いてみると、意外と良かったです。

谷回りから圧を掛けていきやすいです。扱いやすく癖のないスキーでした。力を入れた分しっかりたわんでくれる感じがあり、反応がわかりやすかったです。

ヘッドと似ているように感じました。

 

○ID one(アイディーワン)

MR-CE(172cm)

モーグル界では1流メーカー、日本製のスキーです。

MR-CEは上級モーグル用モデルのようです。

 

私はほぼ初めてモーグル用のスキーに乗ったので、他のモーグル用と比較はできませんが、ずばり「コブ最高」です。

思い切ってせめて行ける安心感があります。

 

硬めの基礎スキーを履いている人からしたら、コブの扱いやすさは抜群です。

モーグル選手のように縦に攻めても良いし、バンクでも滑りやすいです。

 

脚がばらけなくて、きれいにそろったまま滑ることができます。

硬いスキーをはいている人には、この違いに驚きます。

是非試してほしいです!

 

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