2019-2020注目のブーツ、レクザム(REXXAM)のR-EVO試乗、総合レビュー

rexxam R-EVO レクザム

こんにちは、スキー教師のスノダノブユキです。

 

レクザムの2019-2020モデルのスキーブーツをご紹介します。

このシーズンにフルモデルチェンジをしたレクザム
大注目のブーツです。

 

実際に履いてみました。その感想を皆さんにお伝えします!

最後まで読んでください!

REXXAM社のコンセプト

まずはメーカー発表のコンセプトから

「自由自在のスキーコントロールと、かつてない快適性をすべてのスキーヤーに提供するR-EVO3つの新発想」

3つのポイント(プラス2つ)があるそうなのでそっくりそのままご紹介します。

①REVO POJITION

理想的な足のポジションを自然に再現

メリット

  • ヒザが真っ直ぐ入りやすい
  • スキーの回旋操作をしやすい
  • 足のストレスが少ない

②REVO LINK FRAME

振動を吸収し、なめらかな滑りを実現

フロント:振動をミディアムに吸収
センター:振動を的確に吸収
リア:パワーを直線的に伝達

ENERGY GROOVE LINE
造形ラインの位置・形状・深さを調整することで、それぞれのセクションに最適な振動吸収性能とパワー伝達性能をコントロール

SCOOP SOLE
ソール・サイドの窪みは、その位置・形状・深さを調整することで、各セクションに最適な振動吸収性能をコントロール

③REVO AUTO FIT

オートマチックに足幅を調整

メリット

  • バックルを締めこんでも甲部がきつくならない
  • ロアフレームの剛性と締まりやすさを両立

シェルに複数の関節のように曲がるポイントがあり、スキーヤーの脚に合わせて足幅を調整する

④その他1ダブルVカット・シェル

ロアシェル重なり部先端のVカットに加え、Vカットの下部にも浅い切れ込みのVカットを組み合わせたダブルVカット構造。
シェルを開く力が弱い女性や高齢者にも、これまでにない着脱のラクさを提供する親切雪渓です。

⑤その他2ロアシェルを17%軽量化

シェル肉厚の見直しと最適設計の結果、ハイエンドモデルとしての性能を落とさずにロアシェルの重量を17%の大幅な軽量化に成功しました。(当社従来比)

 

 

これがメーカーの売りです。
ここがどう感じたのか、この辺もお伝えします。
ここからは私の主観の部分ですので、よーく読んでみて下さい。

実際にR-EVOを履いて滑ってみた感想

私が今使っているブーツは同じレクザムのPOWER REX S130です。
ですので、これと比べての評価になります。

レクザムさんのコンセプトに対しての私の感想

①REVO POSITION
確かにヒザの入り方は違ったように感じた。
違和感はあるが、カント合わせればもっと良くなるのかもしれない
言われてみれば、回旋操作はしやすいようにも感じた

②REVO LINK ERAME
振動を吸収というのは実感できなかったが、雪からダイレクトに力が伝わり、雪面状況を把握しやすいように感じた。

③REVO AUTO-FIT
関節のように曲がるポイントがあるというのは、わかりません。
っていうかここは実感できないと思います。だって当たり前ですが、シェル硬いですから。
でも私の足には当たりはほとんどなかったです。良いフィット感でした。

④ダブルVカット・シェル
POWER REXとはシェルの形が違うので、履くときの違和感はあります。
慣れると履きやすそうです。

⑤ロアシェルを17%軽量化
これはかなり感じます。
持った瞬間、少し軽いな、程度。。。でも履いて歩いて見ると、ビックリ、、、軽いです。
激軽です。歩くスピードが速くなります。
ただこれ滑りにはどうでもいいような気がします。
このモデルを選ぶ人は軽量化というのはそんなに重視しないと思います。だからこのレクザムさんはポイントを最後に書いたんでしょう。

 

以前(POWER REX)と比べての違い

・柔らかい
レクザム=硬いというイメージの人が多いと思います。
しかしこのR-EVOシリーズは柔らかいです。
以前の同じ数値と比べると、柔らかく感じ、使いやすいです。

・軽い
歩きやすいです。脚が軽くなった感じで、ゲレンデまで楽々歩いて行けます。

シェルの形が変わったから、履きやすくなった感じもあります。

・反応がソフト
シェルの素材が変わったのか、以前の方がダイレクトに力が伝わる感覚
R-EVOはマイルドというかソフトというか素直というか、扱いやすさは上がった印象です。
レーシングで爆発的なタイムを出すのには向いていない印象です。
基礎スキーには使いやすいでしょう。

 

では、私が実際に履いて滑ったモデルの詳しいインプレです。
繰り返しになりますが、私が現在使っているのはPOWER REX S130です。(私はかかとが小さいです。)
これを使っている人の評価がこちらになります↓

R-EVO 130M

・捉え・谷周り悪い
・ずれやすい
・ターン後半のグリップは良い
・小回りしやすい
・股関節のひねり出しやすい
・包み込む感じ弱い
・かかと甘いので当たりやすい

Sと比べると幅が広いため、ブーツの中の足の左右の動き(回内・回外)への反応が悪いです。
そのため、特に切りかえ時の反応が悪く、スキーもずれやすいです。

しかしターン後半に股関節のひねりを出しやすく、小回りではしっかりとスキーをおさえることが出来るでしょう。

他のブーツも同じですが、私にはカカト回りが緩く感じました。

R-EVO 120S

・捉え良し
・前半も後半もグリップ良し
・小回りも大回りも良し
・Mよりも腰回りやすい
・あたりなし、フィット感抜群
・120は柔らかい

ターン前半の動きは全く別物に感じました。
明らかにこっちの方が捉えが良いです。ここまで違うとは思っていませんでした。

フィットしているからか(?)、脚の動きが制限されて、股関節のひねりはMよりも作りにくかったです。

履いた瞬間の抜群のフィット感はスゴイです。私は全然あたりなしでした。ノーマルで履けます。

SとMの違い、どっちにする?

SとMの2タイプ履き比べましたが、違いにビックリしました。
(サイズが無かったため120と130になってしまった)

私が普段履いているのが、POWER-REXのS130です。
後継機はR-EVO 130Sに当たります。

履いた感覚は120Sはかなり似ていました。
そして、130Mは広く感じ、フィット感も甘かったです。
広くてかえって当たりやすい印象でした。
120Sは私の足にはピッタリで試乗した中では、アタリは全くなし。

Mはスキーずれやすくて、こんなにずれたら使えないなと思っていました。正直微妙でした。
しかしSを履いてビックリ、全然別物です。こんなにも違うものなのかと思いました。
幅が違うことで、スキーの反応もずいぶん変わります。スキー教師として勉強になりました。

Sはキレは抜群に良かったです。

ずらしてターン後半の操作性を重視したいならM
キレをアップ、とらえを良くしたい、前半からキレイな弧を描きたいならSがお勧めです。

しかし人によって感じ方は違うだろうし、足のサイズによっても変わってきます。

私と同じような足の場合は、上記の選び方になります。
足幅が広い中級者はMが良いです。
Sだとシビアすぎてずれにくいし難しいです。

足幅が普通もしくはそれより狭い上級者は、Sがいいと思います。

カタログでは、SとMは幅の違いであって、レベルの違いではないように書いています。
しかし私が感じたのは、Sの方が上級者向けってことです。

普通どこのメーカーも上級者向けは幅狭いタイプですので、これが普通ですけどね。

これを履いてみて実感しました。やはりタイトなブーツの方が足の動きが制限されるので、それだけ運動もシビアになってきます。
しかし運動をダイレクトに雪面に伝えることが出来るので、スピード・キレは絶対にSの方が上です。

後は、自分の足との相談になります。

 

まとめ

レクザムのR-EVOは扱いやすくて良いブーツ
なんですが、POWER REXと比べて抜群に良くなったという印象はあまりないです。

足が短い日本人には適している人は多いと思います。

ラングとかフィッシャーブーツは足長い人は向いていると思いますが、
普通の日本人にはレクザムは良いと思います。

一つの選択肢として入れてみて下さい。

 

そしてもう一つ大事なこと
・私の意見を鵜呑みにしないこと

ブーツのレビューは超主観です。
人によって感じ方は違います。

今使っているブーツが違えば評価も違うでしょう。
雪質が違えば評価も違うでしょう。
気分が違えば評価も違うでしょう。

私の意見は参考程度にしてください。

 

一番いいのは買う前に試乗してみることです。

スキー板の試乗ってよくやっていて、みなさんも試乗会行ったことある人いると思います。

でもブーツって数少ないんですよね。
しかし、、、、レクザムさんはよく試乗会に出ています。

ブーツメーカーでは一番多いと思います。
是非一度試乗してみることをお勧めします。

 

試乗出来ない場合は陸上で履くだけになります。
その場合はこの記事を参考にしてみてください↓
自分にあったスキーブーツの選び方を公開No.1(骨格との相性)

No.2、No.3もありますよ。ぜひご覧ください。

 

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