2018年、FISCHER(フィッシャー)より「ポディウム(PODIUM)」というニューブーツが登場します。
1.フィッシャー2018ニューブーツ「RC4 PODIUM」
「RC4 PODIUM」
レーシングブーツです。レーシング最高峰のブーツです。
2018年は、シェルを熱成型するバキュームタイプのブーツとは別に、このポディウムというモデルが登場したのです。
「RC4 PODIUM」ラストは92ミリとかなりタイトです。
(バキュームタイプのブーツは97mm∓3mmとなっています。)
このブーツを実際に試乗してみたので、レポートをお届けします。
結論を言うと、
- 捉えがよい
- グリップがよい
と滑りの感触の良いブーツでした。意外と(と言っては失礼ですが)良かったです。
では、「RC4ポディウム」ブーツの特長を説明します。
以下フィッシャー公式ページより引用します。
トップレーサーが使用するブーツは、シェル、インナーともにマイスターの手により、選手ひとり一人に対し大幅なカスタマイズが施される。言わばオリジナルモデルが、選手の数だけ存在すると言っても過言ではない。
「RC4ポディウム」には、そのカスタマイズを必要とするシェル素材をあえて採用した。これは、トップレーサーたちの声に応えた結果であり、フィッシャーにとっての新たなチャレンジでもある。しかしながら、トップレーサーとの数年に渡る厳しいテストと、はっきりと現れる「タイム」を答えに、フィッシャーは最大限の自信をもって、このブーツを発表する。
限りなくタイトでありながら、アナトミカルで敏感に反応するシェルと、適材適所に用いられた素材のコンビネーションで、足に吸い付くようなフィット感を提供するインナーブーツとの融合、それが「レース・コネクティッド・フィット」である。新次元のレーシングブーツを、体感する時が来た。
この引用文ですが、よくわからない部分もあるので、重要なところを簡潔に説明しなおします。
- トップレーサーはシェル・インナーをカスタマイズしている
- カスタマイズを必要とするシェル素材を採用
- タイトで敏感に反応するシェルを採用
- 足に吸い付くようなフィット感のあるインナー「レース・コネクティッド・フィット」
スキージャーナル 2017年 06 月号にもこのブーツの特集があります。ざっとまとめるとこのような内容です。
- トップレーサーの意見を反映させて金型を一新
- 当たりの出やすい部分には縫い目がないインナー
- アッパーシェルを立体的に動かすことが出来る3Dカフ
- シェルの厚さを部分的に微妙に変えてスキーヤーのパワーを効率よくスキーに伝えるセッティング
2.履いてみた感想
このブーツを試乗会で履いてきたので感想を書いてみたいと思います。
履いたのはフレックス110のモデルです。
これ↓ RC4 PODIUM 110
まず履いた瞬間は違和感ありまくりでした。
ブーツはほんのちょっといじるだけでも感じ方はすごく変わるので、今と違うメーカーのブーツを履いたらものすごい違和感は当然だと思います。
靴下の厚みの違いでも結構感じ方違いますからね。
幅
ラスト92ミリということなので、結構狭いはずです。しかし私は足幅狭いので、たいして狭く感じなかったです。意外と広かったです。履いた後にメーカーの人に聞いたら「92mm」というので、えっ!?!?そんなに狭いの?って思いました。
しかしサイドの立ち上がりが気になりました。
ちょっとラングさんの図を借りますけど、92+のようにサイドの立ち上がり部分を削ると当たりにくいように感じました。
滑るとこの立ち上がり部分が気になってくるかもしれません。
甲
甲は高めです。
高めに感じましたね。
かかと
かかとに関してはかなり甘いです。緩めです。
私はかかとのフィット感ってすごい重要だと思っているので、いろんなブーツのかかとには注目しています。
この記事でも大事だと書いています。
自分にあったスキーブーツの選び方を公開No.1(骨格との相性)
他社と比べるとかかとのホールドは甘いですね。これは気になりました。私はインナーの調整が必要になりそうです。
フレックス
110なので少し柔らかく感じるのでは?っと思っていましたが、数値にしては硬く感じました。
体重の軽い基礎スキーヤーであれば110で十分だと思います。
メーカーに人いわく、粘りがあるため、硬くない柔らかく感じるそうです。
※ただし人によって硬さの感じ方は異なります。
3.滑ってみた感想
履いた感じは違和感ありまくりでしたが、、肝心の滑りは?
ってことですが、滑りは意外と良かったんです。失礼ですが、予想外にも良かったです。
何が良いか、、、、この二つです。
捉えが良い
捉えは良かったですね。レクザムより良かったです。
かかとが高く感じたのですが、そのためかスキーのトップで捉える感じがつかみやすいです。
とらえって非常に大事な部分なのでこれはイイです!!
グリップが良い
もともとフィッシャーのスキーってグリップいいんですけど、フィッシャーブーツ履くとよりグリップ感が増します。
よくわからないですが、ターン後半のグリップがすごく良かったです。アイスバーンでも落とされずにずれにくいです。
グリップが必要なのって、ターン後半ですよね。捉えってターン前半(切りかえ直後)ですよね。
だからこのブーツはターン全体を通していいんです。
ターンの前半・後半ともに具合が良いブーツ、「ポディウム」
4.まとめ
フィッシャーのブーツとフィッシャーのスキーを履いたら最強だと私は思っています。
本当にオススメのメーカーです。
履いてみて思いましたが、やっぱりスキーとブーツは同じメーカーにするのが良いです。
相性がいいのでしょう。
よいポイントに荷重しやすくなり、スキーの反応が良くなるのでしょう。
フィットするのと、滑りがいいっていうのは別です。ここが難しいですね。
ブーツの選び方に関しては、人気のこの記事をご覧ください。
関連記事:自分にあったスキーブーツの選び方を公開No.1(骨格との相性)
ラスト92mmとタイトなブーツですので、ある程度シェルをいじることは想定したブーツです。
フィッシャーのスキーを使用しているならば、めちゃくちゃオススメです。相性が良いです。
捉えが良いブーツがいいって人にもすごくオススメです。
ぜひ検討してみて下さい。
関連記事:
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