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「迂回コースには気をつけろ」とみんな言っています。

問題です。

どちらのコースが簡単でしょうか?

①幅100m、斜度20度

②幅6m、斜度10度

 

 

 

正解は、、、、、、

 

 

 

絶対的な答えはないですが、滑ってみると多くの人は①の方が簡単に感じるでしょう。

理由は簡単です。幅が100mもあれば、幅いっぱいに使って滑ることが出来るからです。(ゲレンデは空いていると仮定)

しかし幅が6mしかなかったら、ほぼまっすぐ下りるしかないのです。

 

だから幅が狭いコースっていうのは、斜度が緩くても結構難しいんです。

 

 

②で幅6mって書いたのは、だいたい圧雪車の幅って6mなんです。

(関連記事:圧雪車の代名詞ピステンって本当になんのことか知ってますか?

 

この記事のタイトルに書いたように迂回コースって実は難しいんです。
だいたい圧雪車1台分ぐらいの幅しかないのです。

スキー場のゲレンデマップには斜度が書いてあったりしますよね。
斜度だけ見ても実際の難易度はわからないです。

 

 

私なんかは子供のころ、斜度だけ見ていて、25度とか書いてあったら急だから無理。絶対無理って思っていました。幅なんて気にしなかったんですよね。

どんなに幅が広くても25度はムリだと思っていたんです。でもなぜか25度なのに初級者コースになっているところもあり、なんで?って疑問に思っていました。

これです。これ。↓

(車山高原のHPより)

最大斜度25度

子供のころは、なんでこれで初心・初級って言えるんだよ。おかしいだろ。って思っていました。

 

イヤ、、、今でも「初心」はおかしいだろって思いますね。行ったことないのでわからないですが、初心者は25度はムリだと思うな。。。

 

 

25度であっても、幅が広いんです。最大幅200mです。

ってことは200m横に滑れるってことですよね。

超極端に言うと、横に200m滑っても鉛直方向には2mしか落下していないかもしれないのです。
これは実際に滑った斜度で言うと、1%=0.6度です。

勾配1%は0.6度なんです。

 

 

問題に戻ってみます。

①幅100m、斜度20度

斜度が20度だったとしても、幅広く使うと実質滑走勾配を1度とかに出来るんですよ。

 

②幅6m、斜度10度

幅が狭い斜面をまっすぐ滑り下りたとすると、実質滑走勾配はそのままなので10度です。

 

これでわかりますよね。ゲレンデの案内にある斜度と実質の滑っている斜度は違うのです。
ゲレンデの難易度は斜度だけで見ちゃいけないのです。
滑れる幅がすごーーーーく大事なんです。

大事すぎです。

 

斜度が10度であろうが、幅が狭くターンできないならば結構急に感じます。
ちなみに10度っていうのは、17%です。

一般道で17%ってなかなかないです。めちゃくちゃ急ですよ17%って言ったら。

道路で考えたらめちゃくちゃ急な斜面を滑るのですから、そりゃーームズカシイですよ。

 

 

っていうことで迂回コースは難しいので気を付けてください。

私もレッスンではほとんど行きません。
きっちりプルークで減速出来る子供ぐらいしか迂回コースは行かないですね。

25度で幅が100mであっても急なことには変わりません。幅が広いからといって簡単とも限りません。急だったらスキー下に向けたらどんどん加速します。気を付けてください。