スキー用語を説明します。
「内傾・外傾・内倒」についてです。
わかればなんてことないのですが、知らない人も多いでしょう。
簡潔に説明しますね。
スキーの基本という本にこの3つの用語が載っていました。
こう書いてありました。
「内傾」ターン弧を描くために必要なターン内側への身体の傾き
「外傾」ターン中に働く外力に対してバランスをとる姿勢
「内倒」内傾と同義語。内側に傾いた姿勢
きっぱり言ってしまいますが、この説明だとわからないと思います。ダメです。こんな説明じゃ。
そして内倒は意味違います。SIAの定義ではそうなのかもしれませんが、現場では違う意味で使っています。
だから私がもっとわかりやすく説明します。
「内傾」⇒ターンするために必要な下半身(上半身)の傾き
ターンしている人は、必ず下半身の傾きが出ていますよね。パラレルだろうが、プルークだろうが。。(プルークの場合は外脚の傾きのこと)
(上半身)と書いたのは、上半身はあまり傾く必要がないからです。
スキーの運動は脚が中心なので、下半身の傾きの方が大事です。
また、「内傾角」って言葉も基本的には脚の内傾角のことを指しています。
「外傾」⇒下半身に対して、上半身がターン弧の外に傾いていること
この写真を見て下さい↓
(スキーの基本12ページより引用)
下半身の方が傾きが強くて、上半身の方が傾きが弱いですよね。
これが外傾が取れている滑りです↑
このようにきちんと外傾がとれていると、上手く外脚にのることができます。
ちょっと迷いそうなのは、上半身も少し内傾しているけど、外傾がとれているのです。
内傾と外傾は同時に起こるのです。
しかし外傾が弱く、内脚に乗りすぎていると内倒になります。
「内倒」⇒主に上半身の傾きが大きすぎることによって、必要以上に内脚に体重がのること
これが内倒です。
内倒は悪い意味で使います。
どのくらい上半身が傾いたら内倒になるのかは、スピードや回転弧や使っているスキーによって変わってきます。
なので、数値では表すことはできません。
また、基本的には内倒は山回り(ターン後半)で起こります。
山回りで体が山側に倒れすぎて内倒することがほとんどです。谷回りで内倒することは基本ないです。
山回りでは外傾を強めていかないと内倒することになります。
この説明でわかりましたでしょうか?
内傾はターンしているスキーヤーには絶対に発生しているもので、
スピードにたいして適度な外傾が必要で、
外傾がとれていないから内倒になる。
ということです。