1.ステルステックってなに?
スキージャーナル 2016年 07 月号このような広告がありました。
えっ、これ何?
わたしは疑問に思っていました。
2ページにわたって載せているのに、なんの商品なのかわからないのです。
宣伝してるくせになんの商品だかわからないってどういうこと?
余裕ある会社だなあ!?って思ってました。
この謎の商品、それがわかりました。
詳しくはスキージャーナル 2016年 11 月号に書いてあります。
「ステルステック」ってやつです!
めっちゃ気になります!
買います、これ。いや買いました。
小さいパーツをブーツのフットベットの裏に貼るのです。。貼ると効果があるのです。
何が良いかというのは後半に書きます。
ステルステックの開発者は北見工業大学の鈴木先生とブレイン株式会社の坂本社長です。
鈴木先生はレクザムのブーツ開発に携わっていることで有名です。
ブレインという会社はわたしは知りませんでしたが、ハウスメーカーなんです。
坂本社長は日本人アルペンレーサーの活動を支援しているんですって。
この二人の協力により、このステルステックはできました。
日本人アルペンレーサーのためにこの商品を開発したのです。
日本人レーサーが世界で勝てないのはなぜか?
鈴木先生の研究によれば、勝てない理由は2点あるそうです。
・内傾ポジションに入るのが遅く、角度も浅い
・ターン後半から切りかえにかけて、ストレッチング動作を使えておらず、腰高のポジションに戻せていない
この二つを解消するためのものがステルステックなのです。
でステルステックって何なの?
ってみなさん思っていますよね。
簡単にいうと、
スキーヤーの内傾を促進させるパーツ
でーーす。
この小さいパーツをブーツのフットベットにる貼るんです。
それだけで深い内傾角を取れるようになるのです。
不思議ですがそうなんです。
ほんとこの「ステルステック」って何者なんだ???
先ほども言いましたが、ステルステックの開発者はレクザムを開発している人です。だからレクザムブーツとの相性は良い気がします。
ちなみに、内傾角が深くなると何が良いかってわかりますか?
なんで内傾角を深くするのが大事なのか?
これ大事なことなので、知っておいた方がいいです。
詳しくはnoteに書いた記事を読んでみてください。
https://note.mu/skitop/n/n76cc4af83d3e
このステルステックですが、「レース」と「テクニカル」の2種類あります。
初年度(2016-2017シーズン)「レース」のみでしたが、2017-2018シーズンは「テクニカル」が追加され2種類になりました。
レースはフッドベッドの前部に張り付けるのに、対してテクニカルは前部と後部の2か所に張り付けます。
詳しくは、このページが公式ページなのでご覧ください。
http://stealth-tech.brain-supports-sports.com/
ここで購入することもできます。
是非あなたもステルステックを試してみて下さい!
楽天でも購入できます。取り扱い店舗が少なくて、売り切れになることがあるので注意!!
楽天ユーザーの方はこちらからどうぞ!
下の画像をクリックしてみてください。
2.ステルステック買いました
思ったより小さくて、手作り感満載です。
小さいです。
これはレースです。前部の貼るレースです。(テクニカルではありません)
これをフッドベッドに貼るだけです。
紙の定規がついています。もちろん貼る場所・貼り方の説明も書いてあります。
こんなちっこいもので、本当に効果あるの?ってすごい不安です。
縦横ともに3センチぐらいしかないです。
これ、買った人なら納得してもらえると思いますが、
こんなんで滑り変わるの?って思います。
こんなちっこいパーツで何が変わるんだ、っと私は思いました。
同時に、これ買わなくても良かったかも???って少し後悔するのです。
って言ってもすでに買ってしまったので、使うしかないです。
使ってみました。
実際に取り付けたものがこちら
装着方法は簡単です。
やり方書いてあるのでそれ通りにやるだけ。
中心線を引いて、フッドベッドのつま先側先端から1センチのところにつける。
実際ステルステックがついているのは、指の付け根あたりです。
その場所にこんな小さい薄いものを装着するのです。
これを付けると滑りはどう変わるのか??
ではここからが本題です。
私が使ってみて感じたことをお伝えします。
客観的なデータはありません。あくまでもわたしの感想です。
3.試乗時のデータ
ステルステック:レース
日付:2016/12/5
スキー場:エコーバレー
ゲレンデ:アンデルマット第1ゲレンデ
斜度:約15~20度
雪質:湿雪
ブーツ:レクザム POWER REX-S130R
スキー:HEAD WORLDCUP i SL 165cm
比較するため、まずは未装着で滑りその後装着して滑ってみた。
使用前の知識としては、”内傾角が深まる”との情報が頭にはあった。
4.私が使ってみた感想・効果
・切りかえ直後の外スキーのとらえが明らかに良くなった。
・スキーが思ったように反応してくれる。
・気持ち深い内傾角が取れるようになった。
・速く滑れるようになった。
・強いエッジングができるようになった。
・ターン弧のコントロールがしやすくなった。
以上です。
このように感じました。(個人的な意見です。)
6項目書きましたが、一つにまとめると最初の捉えが良くなったに集約できます。
二つ目以降の5項目については、とらえが良くなった結果、現れた効果です。
とらえが良くなったため、
・以前よりもスキーの反応が良くなった。
・深い内傾角を取れるようになった。
・速く滑れるようになった。
・強いエッジングができるようになった。
・ターン弧のコントロールがしやすくなった。
「捉えやすくなった」が原因で、残りの5項目は結果です。
技術的な話になりますが、谷回りでの捉えが良くなると、何でもできるようになります。
捉えが遅いと、山回りだけのエッジングになってしまい、谷回りでの操作できないのです。
早い捉えができるようになると、谷回りからスキーを操作できているということなので、
ターン全体を通してスキーを操ることができるのです。
だから「捉えが早い」っていうのはめちゃくちゃ大事なんです。
もちろん速く滑ることもできます。
ジャーナルにも書いてありましたが、深い内傾角を取れると早く滑れるようになるのです。
深い内傾角を作るには、切り換え後なるべく早いタイミングでしっかりとした捉えが出来ないと、深い内傾角は作れません。
何をするにしても、早いタイミングでの捉えってすごい重要なんです。
早い捉えを可能にできるのが、このステルステックです。
フッドベッドがカタカタ動いて不安定になるような感覚は全くありません。
ステルステックを付けることに関してデメリットはないです。
実際に使ってみてわかりましたが、これはお勧めできます。
5.その他の人の感想・効果
こちらのページにまとめています↓
6.科学データ
スキーの科学という本があります。
この本にステルステックのことも書いてありました。
①前後動が小さいブーツは内傾角を増やせる。
②内傾角が深いほど速い
①に関してですが、
ステルステックを付けると、母指球をおさえやすい感覚がありました。
それがスキーのトップで捉えるということにつながってくるのです。
大きな前への重心移動を行わなくても、前に動いたのと同じような効果が発揮されます。
つまり少ない移動量で、スキーのトップからテールまで使えるのです。
その結果、前後動が小さくても深い内傾角を作りやすくなるのです。
7.最後に
この製品は個人による感覚の違いが大きいように感じました。
なんの効果も感じられないって人もいるかもしれません。
自分のブーツと足との相性が合っている人は、効果が強く出そうです。
逆にブーツと自分の足が合っていない人は、効果が薄そうです。
関連記事:
自分にあったスキーブーツの選び方を公開No.1(骨格との相性)
そしてもう一つ思うのは、足関節の外反・内反という動きを使っていない人には効果が感じにくいと思います。
したがって上級者しかステルステックの効果は感じられないということです。
初級者・中級者にはあまり効果は期待できないと思います。また雪質によっても効果に差が出るように思います。硬い雪の方が効果が出ます。
上級者がレーシングのタイトなブーツを使った場合により効果は発揮されるでしょう!
私はニトリなんて目じゃないほど、お値段以上に感じました。「お値段以上ステルステックです。」
ステルステック買う人はこの記事を読んでから買ってください。↓
関連記事:スキーはブーツの中の見えない部分の動きがすごく重要、見えないから知らない人も多そう
っというのが私が感じたことです。
以上です。
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ステルステックの効果を最大限発揮するためには、それなりのインソールが必須です。
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