子供と大人って滑りがなんか違いますよね
何が違うのでしょうか?
1.脚を伸ばして滑るか曲げて滑るかの違い
子供と大人の違い、一つ目は、「脚を伸ばして滑るか曲げて滑るかの違い」です。
子供は脚を伸ばして滑るしかないんです。
筋力がないから、曲げて滑ることが出来ないのです。
伸ばすと少ない力で滑ることが出来るんですよね。
大人は子供を見習って、伸ばして滑ることも必要なのかもしれません。
たくさん膝・股関節曲げてるのに、たいして力が雪に伝わってない人がたまにいます。
それなら曲げなくていいんじゃないの?って思ったりします。
今言っているのは、曲げるか曲げないか、0か100かってことでないですよ。
意味ないなら曲げをおさえた方が良いですよって話です。
曲げることのメリットってもちろんあって、重視移動しやすかったり、エッジを緩めやすかったりします。
だから曲げ伸ばしを大きくすることは悪いことではありません。
でもデメリットもあって、疲れやすいっていうのがあります。
だから必要以上の曲げは辞めた方が良いのです。
大事なのは、ターン弧やスピードにあった曲げ伸ばしです。
2.両腰の高低差の違い
子供と大人の違いの二つ目は、「腰の高低差の違い」です。
「内脚持ち上げて」
と言ったときに、子供と大人では全然違うシルエットになるのです。
私がよく注目するポイントにターン後半の腰の高低差があります。
山腰と谷腰の高さの差です。
谷腰は低くなって欲しいんですよね。その方がしっかり外スキーに力を加えることができます。
例えばこの写真を見て下さい。
↑これは高低差が無い姿勢
次にこれ↓
↑これは谷腰が低い姿勢
2枚目の写真の方が良い姿勢です。
話を戻すと、子供と大人では、「内脚持ち上げて」と言ったときに違うシルエットになるということでしたね。
子供は内脚を持ち上げるとこの2枚目の写真のように、自然に高低差が出てくるのです。
でも大人は1枚目のように、腰の傾きが出ないシルエットになることが多いです。
なぜこのような違いで出るのでしょうか?
それは筋力の違いです。
内脚を持ち上げるときは、2枚目のように高低差を出す方が筋力はいらないのです。
子供は上半身をターン外側に傾ける(=外傾を強める)ことによって、内脚を持ち上げるのです。
でも大人は、筋力を使って高低差をとらないで持ち上げるのです。
どちらが良い滑りかというと、当然子供の方です。
外傾をとって内脚を持ち上げる方が自然です。自然で楽です。そしてキレイな外脚荷重が出来ます。
子供の方が自然で楽なスキーなのです。
3.まとめ
子供と大人の大きな違いの一つに「筋力」があります。
筋力が少ない子供は、少ない力でも滑れる技術を自然に身につけるのです。
でも大人は筋力に頼って、不自然な滑りをしてしまうことがあります。
筋力があることがマイナスに働いてしまうこともあるのです。
これを読んでいる大人の皆さんも、子供の滑りから学べることはあるのです。
楽なスキーを身につけましょう!!
この記事にも筋力があることのデメリットが書いてあります。ヒマな時に読んでみて下さい。
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