スキージャーナルの2017年 2月号に珍しくSIAの記事がカラーで出ていました。
シュテムターンのことが少しだけ載っていたので、紹介というか説明します。
スキー始めると最初にプルークスタンスで滑ります。
関連記事:スキー用語解説No.4「スタンス」プルーク・パラレル・シェーレン
プルークボーゲンをマスターしたら、緩斜面は滑ることができますよね。
そしたら次に目指すのは、パラレルターンです。
このプルークボーゲンからどうやってパラレルターンを習得するのかっというのは、
指導者の長年の課題???
意見の分かれるところです。
SIAでも現在の教程ではAパターンとBパターンと言う二通りの方法が載っています。
プルークターンからパラレルを目指すのか(Aパターン)、従来型のシュテムターンからパラレルを目指すのか(Bパターン)。。。
シュテムターンにしても数年前から新しいシュテムターン(?)が出てきました。
従来からあるシュテムか新しいシュテムか???
シュテムターンが二つある理由は、
・早くパラレルに持っていきたいのか?
・癖のないパラレルが出来るようにしたいのか?
っていう違いです。この違いによってシュテムの滑り方が異なるのです。
早くパラレルが出来るようになれば、楽に長い距離滑れるようになる。
でもその上を目指すとなると、もっと完成度の高いパラレルじゃないといけない。
って感じです。
難しいところです。
この写真を見てください。
これはジャーナルに乗っている写真ですが、
右のシュテムターン1は初級者が行いやすいターンです。
内スキーをフラットにさせて股関節の外旋という動きを使ってなんとなくパラレルにしています。
メリットは、早くパラレルターンに導きやすい
デメリットは、内脚の乗りやすい、外向傾が取れない
左のシュテムターン2方が難しいです。
しっかりと外スキーの乗り、内スキーは小指側のエッジを使い引き寄せています。
こっちは以前からあるシュテムです。
メリットは、スキーの基本である外脚荷重も一緒に習得できる
デメリットは、初級者には難しい。パラレル習得までに時間がかかる
問題は8コマ目のシルエットが違うということです。
本来目指したいのは左のシュテムターン2の方です。
でも左のシュテムの方が難しいのです。
ジャーナルには、
シュテム1が初歩的なシュテムターン
シュテム2が発展型のシュテムターン
と書いてありました。
少しでも早くパラレルターンを習得させるのか?キレイなパラレルを早く習得させるのか?によってシュテムターンの活用の仕方が異なってくるのです。
ただし雪質・斜度・道具・本人の運動能力などによってパラレルの導き方は若干変わってきます。
難しいところです。
あとスキー大国オーストリアのシュテムはこれまた違います。
何のためのシュテムなのかによって滑り方が変わってきます。
ジャーナルの2017年2月号にこのシュテムについて少しだけ触れています。
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