スキー場内の雪質の違いって気にしたことありますか?

雪質

こんにちは、スキー教師のスノダノブユキです。

今日は雪質について考えてみます。

雪質っていうのは、わたしたちスキーヤーにはとっても大事というか関係が深いというか、上手い言葉が見つかりませんが、とにかく雪質って気になりますよね!

雪質が悪いから上手く滑れない、雪が良かったから上手く滑れたっていうのは誰でもあると思います。

これは誰でもそうです。超上手いスキーヤーでもそうです。もちろん私も雪質が良い時と悪い時では、良い時の方が上手く滑れると感じます。

 

そんな滑るうえでカギとなる「雪質」ですが、今日はその中でもスキー場内での雪質の違いについて考えてみます。
このスキー場は雪がいい、あのスキー場は雪が悪いとか言うのではなく、同じスキー場内での違いについてです。

 

これ意外かもしれませんが、結構違うんですよ。

同じスキー場でも雪が良いところと悪いところがあります。

なぜ同じスキー場内で、雪質が違うのでしょうか?

雪質が変わる主な理由を挙げてみますね!

  1. 標高差
  2. 斜面の向き
  3. 谷に位置しているか尾根に位置しているか

 

この3点がポイントなんです。

1.標高差

まず一番理解しやすいと思われる1.標高差から考えていきます。

標高の高いところは気温が引く⇒雪質が良い
標高の低いところは気温が高い⇒雪質が悪い

当たり前すぎて、ちょっとバカにしている感が出てしまっているかもしれません笑

 

これ例えば、

スキー場の上部が-15℃で下部がー10℃だった場合、気温差は5℃ですが、対して雪質は変わらないことが多いです。
スキー場の上部がー5℃で下部が0℃だった場合、気温差は5℃ですが、雪質はかなり違うことが多いです。

このブログを普段から読んでいるあなたなら、これはわかると思います。

 

0℃っていったら、ちょうど雪(個体)が水(液体)に変わる温度です。
だからこの付近の気温差っていうのは、雪質の変化に大きく影響します。

 

でも雪質の変化に影響与えるのは気温だけではないんです。

次に行きます。

2.斜面の向き

気温が違うから雪質が変わるっていうのは理解できたと思います。

次は、斜面の向きが違うから雪質が違うって話です。

 

生命が生きていくうえでなくてはならないもの、それは太陽です。

太陽がなければ、私たち人間もいないでしょう。

 

太陽の光が直接当たれば、雪はあったまります。

じゃあ一番あったまりやすいのは、どの方角を向いた斜面でしょうか?

 

 

それは、南ですよね!!南斜面は一番太陽の光がよく当たるので雪が悪くなりやすいんです。

逆に北斜面は一番光が当たりにくいので、雪質が良いです。

 

よって、

北斜面⇒雪質が良い
南斜面⇒雪質が悪い

となります。

※南斜面でも雪が良い時もあります。北に比べると悪いって意味です。

 

1標高差のところで、「ことが多い」ってところに下線引いた部分を覚えていますか?もう一度読んでもらえますか?

 

-15℃とー10℃では雪質は変わらないことが多いですが、日差しが強くなった3月の南斜面では変わるかもしれません。
-5℃と0℃では雪質が変わることが多いですが、日差しの弱い1月の北斜面では変わらないかもしれません。

 

特に3月なんかは気温も大事ですが、斜面の向きっていうのは雪質の変化に非常に大きな影響を与えます。

同じスキー場の同じ標高でも北と南では全然雪質が違うことが多いです。これは忘れないようにしましょう!!!

3.谷に位置しているか尾根に位置しているか

これは雪が降っている時、かつ風がある時に限定した話です。雪質とはちょっと話がずれてしまうかもしれません。

谷⇒風が弱く雪が積もりやすい⇒深雪になりやすい
尾根⇒風が強く雪が積もりにくい⇒アイスバーンになりやすい

 

1と2に比べてこれはわかりにくいと思います。

 

雪って、降ればそのまま積もるものじゃないんですよ。

東京とか大阪とか大都市に住んでいると特にイメージしにくいでしょう。

雪って降っても風で飛ばされるってことは普通にあります。

 

尾根は降っても飛ばされて雪が積もりにくいんですよ。

「つきにくい」って表現することが多いです。

 

反対に谷は勝手に積もります。尾根で飛ばされた雪は谷にいきますからね。
当然谷の方が雪が積もります。

 

細かいポイントで言うと、緩斜面から急斜面に変わるところは雪がつきにくいです。
急斜面から緩斜面に変わるところは雪が積もりやすいです。

 

 

春に山を見ればわかりますが、谷だけ雪が残るのです。
標高が低いのに雪があるところは絶対に谷になっています。

 

要するに春は雪の残るところと、残らないところがハッキリしているんです。

11月、雪が降ったばかりの山を見ると全体的に雪が積もっているのがわかります。

雪の積もり方を見れば、冬の初めの景色なのか残雪期の景色なのかはわかりますね!

 

まとめ

雪質が良いところ:気温が低い北斜面
雪質が悪いところ:気温が高い南斜面

雪が積もりやすい:谷斜面
雪がつもりにくい:尾根斜面

 

実は、、、私がレッスンする時って、天気とか雪質の変化とかを考慮しているんですよ。

今は雪が良いところで練習したいからあのゲレンデ、練習してちょっと難しいゲレンデに行きたいときは雪質が悪くても良いか・・・。とか。。。

レッスンで使うゲレンデは、その時の展開や進み具合だけでなく天気や雪質も考えているんです。

 

あなたも普段滑るときに、雪が良いところを滑りたければ、良い斜面を選びましょう。
悪いところを滑りたいっていう変態なあなたは悪い斜面を選びましょう笑

 

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